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ちゅら星(114)
二人が戻ってくるのを待って、僕らは食事を始めた。
「何だか誰かの髪の毛みたいね。」ユニヴァがピンク色のそうめんをつるつるっとすすった。
「青いのは誰か食べてよ!」ピンクの髮は青色の麺を脇に寄せて言う。
「いったい何が起こってるんですか?」箸をおいて少年がおもむろに言った。
僕は周りのみんなを見回したが、少年の質問を無視するかのようにそうめんを食べている。
しばらく間をおいてから小さな動物が言った。
「調査中だよ。」それだけ言って、またそうめんに戻った。
「確かに、僕の創った青い髮の身体にはしっぽなんて付いてはいない。」
「じゃ何なのよアレ!」ピンクの髮がブルッと震えて、窓際の青いしっぽを見つめた。
大ザル一杯のそうめんは、最後の2本を小さな動物がすくいとったところでなくなった。
「あの身体は、まだ完成していなかったのでは?」小さな動物が少年を見た。
「当然、盗まれたのだから・・・まだまだ熟成していなかった。」
「やはり・・・。」小さな動物は立ち上がると窓際に行って、あの青いしっぽを拾い上げた。
そして、ピンクの髮を見て言った。
「幽霊のしっぽなんかじゃないよね。」
そう言って見つめ続ける小さな動物を前に、ピンクの髮は戸惑った目を僕とユニヴァに向けた。
それからブルッとして小さな動物を見て言った。
「やだ、獸化?」
小さな動物はピンクの髮を見つめて頷くと、しっぽに目を移した。
「安定していない身体は、幽霊にでも野獣にでも・・・。」
テーブルを片付け終えた大きな男が、少年の前にお茶のカップをおいて言う。
「奴は、もうこの世界には対応できなくなって消滅したんでしょうよ。」
「消・・・滅・・・。」少年が小さくつぶやく。
「ああ、どこか存在できる次元にワープしたんだ。」小さな動物が言った。
少年はガッカリしたように、目の前のカップを見つめた。
「また、創り直さなきゃ・・・。」
「レモン星辺りの海なら、いくらでもいい素材がまだまだ揃ってるだろうよ。」大きな男がカップにお茶を注ぎながら少年を慰めて言う。
僕はその言葉にちょっと興味を持った。
「素材って何なの?」大きな男に聞いてみる。
大きな男はピンクの髮を見た。
ピンクの髮は小さな動物を見た。
小さな動物は大きな男を見た。
「それは・・・、トリニタスの超機密事項だ!」大きな男が言った。
「秘密よ!」ピンクの髮が言った。
「ナイショ!」小さな動物も言った。
ユニヴァが不満そうに、小さな動物がつまんでいるしっぽをつついた。
「ところで、何でこれだけ残してったのよ?」
「消滅寸前に切り離したのだろうね・・・、ここにいつか戻ってくるために。」
「正に、幽霊のしっぽね!」ピンクの髮が鼻で笑って言う。
パンッ!ユニヴァが急に手を打った。
「それって、あたしたち奴らのしっぽをつかんでるって事じゃないの?」
「・・・そうとも言う。」小さな動物はしっぽをギュッと握りしめた。

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【2014/11/26 16:09】 | ちゅら星物語 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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れもんちゅらな宇宙で星散策。     エンドレスな「ちゅら星」の物語・・・  手作り黒猫や熊も紹介します。

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