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ユニヴァなアイテムがそろうお店がOPEN☆☆☆
【WhiteUniva∞lemonchura】Go-Go

    
イラスト         
ちゅら星(167)をUPしました。   ★lemonchuraの絵と歌…見てみてよッ! 

まっしろ白な宇宙への入口へようこそ。rainbow
ユニヴァの肖像画を描いたよんっ。見てみる?
リアルユニヴァへのポータル  マスコットユニヴァへのポータル
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テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学

【2021/09/02 16:52】 | blogtop | トラックバック(0) | コメント(25) |
ちゅら星(167)
予想外に夜に到着した僕らは、みずみずしいブルーの太陽を確認するには夜明けまで待たなければならない。
「でも、あそこに島と、向こうに陸地が広がっているから間違いないはず。」ユニヴァが言う。
「炎が揺れてるみたいだ。」クーさんが遠くに明かりを見つける。
「焚き火かな?」そんなふうな炎だ。
「キラキラの木の座標があるはず・・・。」ユニヴァが過去の座標を探す。
青いクチバシと黄色いクチバシの住処の木だ。
「あった!」
ユニヴァの声とともに移動する。
前方に目立った一本の木がある。
「キラキラしてないけど・・・。」ユニヴァが不満げに言う。
「夜だからかな?」クーさんが言う。
木々の向こうに先ほどの炎が揺れて見える。
「誰かいるのかな?」
巨大真珠はゆっくりと林の中に入って行く。
「炎が移動している。」クーさんが言う。
「松明かな?」と僕が言った瞬間、その松明が突然こちらに近づいてきた。
そして、それは巨大真珠の前で止まった。
まるで僕らをじっと見ているようだ。
「ひ、火の玉?」クーさんがおびえた声で言う。
オレンジ色の炎が目の前に浮かんでいる。
松明なんかじゃなく、ただサッカーボールほどの炎が単独で浮かんでいるのだ。
僕らは為す術もなく、だだ見つめる。
しばらくするとオレンジ色の炎が青白く変化した。
そして素早く僕らの目の前から消え去って行った。
「火の玉って何?」ユニヴァが訊く。
「さまよえる魂とかそんな感じの何かじゃない?」クーさんがおびえた声で答えた。
それから林を抜けて、元のキラキラしていない木の前に戻ってきた。
遠くの空がうっすらと色味を帯びてきたような気がする。
僕らはこの場所で日の出を待つことにした。
僕はレモンクッキーを袋から一つ取ると、クーさんに回した。
そしていつの間にかうとうとしていると、鳥の声が聞こえてきた。
朝焼けが空を薄紫色に染めている。
「あの鳥たちも、そろそろ木から出てくるんじゃないかしらね。」ユニヴァが言う。
その木は、キラキラ感のない柔らかな緑の葉を揺らしている。
空がだんだん明るくなってきた。
「もうすぐ、あのブルーの太陽の日の出だな。」クーさんが言う。
「あ!出て来た。」
枝の間に、あの黄色いクチバシが顔を出した。
ユニヴァは巨大真珠をゆっくり移動する。
「おはよ・・・」
ユニヴァがそう言いかけると、僕らの巨大真珠に気がついた2羽が慌てて木から飛び去った。
ユニヴァがため息をつく。
「驚きすぎじゃない?」
しばらく待っても2羽が戻ってくる様子がない。
僕らは巨大真珠を少し離れた場所に移動して様子を見た。
「向こうの林・・・。」クーさんが指す。
遠くの林からこちらを伺っている白い鳥が見える。
「でも、何かおかしいと思わない?」ユニヴァが神妙な声で言う。
すっかり明るくなってきた辺りを見回してみる。
「普通すぎるね。」僕が言う。
ユニヴァが静かに頷く。
いつかのスーパーラグジュアリーポータルリゾート感が全くないのだ。
「日の出だ!青いぞ!」クーさんが言う。
間違いなく予想通りの太陽が輝き始めた。
気がつくと、さっきの2羽がすぐそこまで帰って来ている。
「とりあえず、カモフラージュするわね。」ユニヴァが言う。
巨大真珠が見えなくなると、2羽はすぐに住処の木に戻って来た。
「あら?」ユニヴァがモニターをズームアップする。
「え?まさかあの巣に住んでるっていうの?」クーさんがモニターに顔を寄せて言う。
木の奥の太い枝には、細かい枝が組まれたよくある感じの鳥の巣が見える。
「違う!」ユニヴァはそう言うと、一気に巨大真珠を上昇させた。
「ええっ!」
遙か先に巨大な建物が林立しているのが見える。
「ここにこんな巨大都市があったの?」クーさんが呟く。
唖然として見つめる僕を待たずに、巨大真珠は一気に巨大都市に向かった。
そこは黒く重苦しい四角いビルの固まりで、生命の息吹を感じさせない。
ビルには窓がないか、またはフェイディングされているのか、真っ黒い巨大な四角い物体がひしめいている。
「あのダイヤモンドの歯が恐竜でも散歩させそうな雰囲気ね。」ユニヴァが言う。
「あっちを見て!」クーさんが指さす。
湖だ。
ビル群の向こうには公園のような広場があって、そこには灰色の湖がどんよりと横たわっている

「やっぱり違う!」ユニヴァがまた言う。
「別ヴァージョンかな?」僕が言う。
「多分そうだね。」クーさんが言う。
2色の水晶柱を合成したポータルでは、別のパラレルワールドに移動してしまうということなのだろうか。
「なんかココ気分が悪いから帰る!」ユニヴァが言った。
ユニヴァはまた過去の座標を探る。
「森の奥にポータルがあったはずよね。」
「ああ、土星の洞窟に着くヤツだね。」クーさんが言う。
「あそこに行くには、いくつもポータルを経由しなきゃならないんだったよね。」僕が言う。
僕らは出発地点のポータルがあるさっきの鳥の住処に戻ってきた。
「このすぐ裏にあったはずよね・・・。」ユニヴァは巨大真珠を木の裏手の林に移動する。
予想通りその場所には、3メートルほどの黒い渦が渦巻いていた。
「だけど、この先にあの黒い森はちゃんと存在しているのかな?」僕が何となく言う。
変な沈黙が流れる。
ユニヴァは黙って黒い渦に巨大真珠をダイブさせた。
「違う!」ユニヴァの声。
そして僕らは苔むした岩場にいた。
「賑やかな野外マーケットみたいなところに出るはずなのに・・・。」クーさんが不安そうな声で言う。
「もう仕方ない、この前パワーアップしたフズリナを使って帰るわ。」ユニヴァが力なく言う。
苔むした岩の間をちょろちょろと水が流れている。
「この水、どこから流れてくるんだろう・・・。」僕は水の流れを目でたどる。
巨大真珠を上昇させてみる。
「この水たまり!」
岩のくぼみに溜まった水たまりが渦を巻いている。
「これがポータル?」ユニヴァが言う。
確かにこれは、ポータルの渦というよりは水流が作っている渦だ。
水は不透明な緑色をしている。
「でもこんな水たまりには不自然な渦よね。」ユニヴァは言うと、巨大真珠をゆっくりと移動し始めた。
「どうするの?」僕が言う。
ユニヴァは黙って、巨大真珠を渦に近づけていく。
「ああっ!」
巨大真珠は着水とともに渦の回転に引きずり込まれていく。
ふと引きが軽くなると広々とした場所に出た。
しかし水中だ。
巨大真珠を浮上させる。
「どこ?」
「湖っぽい・・・。」
ユニヴァが座標を確認している。
「帰ってきたみたい。」ユニヴァがホッとした声で言う。
「どこに?」僕が訊く。
「タイタン。」
何とか僕らの宇宙域の土星の衛星まで帰って来れたようだ。
けれども、まだ誰の顔にも安堵感が漂っていないことが分かる。
巨大真珠は高度を上げてタイタンの探索に向かう。
「ここも違う!」ユニヴァが言った。
タイタンと言えば、あの恐竜のいる草原が印象的だ。
しかし行けども行けどもジメジメした湿地帯が続いていて、あちこちにゼリーのような物体が浮遊している。
「どうやったら帰れるのかしらね。」ユニヴァが誰に問いかけるともなく言う。
「あの洞窟・・・あるかな?」僕が言う。
あの洞窟があれば、水晶を使って移動できる。
合成ではなく単独の水晶を使えば、元のヴァージョンへ戻れるはずだ。
ユニヴァがタイタンの座標を探る。
「あった!」
到着したのは背の高い草が茂っている湿地帯だった。
洞窟がありそうな岩も山も見当たらない。
「この下なんじゃない?」ユニヴァが言う。
巨大真珠の真下には茶色く濁った沼がさざ波を立てている。

【2021/09/02 16:52】 | ちゅら星物語 | トラックバック(0) | コメント(0) |
ちゅら星(166)
ちゅら星の灯台に戻ると、カレーの香りにお腹が鳴った。
「君達、タイミングがよすぎるね。」小さな動物が僕らを迎える。
「何か収穫物はあった?」ピンクの髪が言う。
「いろいろ!」ユニヴァは短く答えて、テーブルに着いた。
カレー待ちの姿勢だ。
「宝石?」ピンクの髪がユニヴァの正面の席に腰掛けて言う。
「シーフードでしょ!」ユニヴァが言う。
「あたり!」大きな男が出来たてのカレーの皿をユニヴァの前に置く。
「宝石ももらったよね。」ユニヴァに無視されたピンクの髪をかばってクーさんが言う。
「すっごく美味しい。」ユニヴァがピンクの髪に向かって言った。
ピンクの髪は質問をあきらめて、目の前に置かれたシーフードカレーに手をつけた。
大きな男も席について、みんなシーフードカレーに集中した。
イカとアサリとホタテとサザエとムール貝とエビ、それとタマネギ。
添えられたサラダ。
ユニヴァの皿がもう空になった。
そして食べ終えたユニヴァは、テーブルに水晶を並べ始めた。
ブルー、グリーン、ラピスラズリ、そしてさっきビーナから受け取ったばかりのイエロー。
「あら、黄色が増えたんじゃない?」目ざとくピンクの髪が言う。
「4色か?」小さな動物が呟く。
「ピンクのはGackNt達に貸し出し中なの。」ユニヴァが満足そうに水晶達を指先で触る。
「じゃあ、5色か・・・。」小さな動物がまた呟く。
それからユニヴァは紫色のベルベットの包みを取り出す。
「わぉっ!」ピンクの髪がささやくように叫ぶ。
そして、ユニヴァは中から黄色い粉の入った美しい瓶を取り出す。
「わぉっ!」またピンクの髪が言う。
「香水?」大きな男が言う。
「黄色い粉。」ユニヴァは半透明の瓶を振ってみせる。
中の黄色い粉が揺れて見える。
「何の粉なの?」小さな動物が訊く。
ユニヴァが僕を見た。
僕はクーさんを見る。
「さてね?」クーさんが言う。
「あと一色必用だってビーナが言ってたの。」ユニヴァが言う。
「ビーナって?」小さな動物が訊く。
「黄色い人間鳥よ。」
それから僕らはバナナン島やイエローバードパークの今回の旅について、順を追って話した。
「あと一色で、それが赤か・・・。」小さな動物が呟く。
「ってことは、水晶柱は全部で6本ってことになるわね。」ピンクの髪が言う。
「そう、6本そろうと素晴らしいポータルが開くんですって。」ユニヴァが言う。
「素晴らしいポータル?」ピンクの髪と大きな男が乗り出す。
「LUME星へのポータルが開くらしいんだ。」僕が言う。
「わぉ!」ピンクの髪が大きな男に言う。
「わぉ!」大きな男も答える。
「そうかっ!」突然小さな動物が叫んだ。
「色の三原色だよ。」小さな動物は蛍光ペンを取ると、空中に三つの円を描く。
「これがシアン、これがマゼンタ、これがイエロー。」
僕らは重なり合った三つの円を見る。
「シアンとマゼンタでブルー、シアンとイエローでグリーンだ。」
僕らは小さな動物の説明に頷く。
「そして、マゼンタとイエローでレッドだ。」
「黄色とピンクを混ぜれば赤ができるってこと?」クーさんが考え込む。
「まぁ、理屈ではそうなる・・・。」ちょっと自信が失せたように小さな動物が言う。
「ビーナはとにかくコレを持っていれば、分かる時が来るって言ってた。」ユニヴァが言った。
大きな男がクッキーとお茶を運んできた。
「ブルーに相当するのはラピスラズリってことだよね。」僕が確認する。
「そうだね、シアンがこの綺麗なブルーので、マゼンタが貸し出し中のピンクにあたる。」小さな動物が中に描いた三つの円に色を差していく。
「しかし待てよ、光の三原色ってのもある。」小さな動物が考え込む。
僕らはしばし食後のティータイムをとった。
小さなクッキーはレモンの風味でさわやかだ。
円の図を眺めたままの小さな動物がクッキーをかじる。
すると小さな動物はまた同じような重なり合った三つの円を描いた。
「これは光の三原色。」
小さな動物は蛍光ペンを置いて、クッキーをもう一つ頬張る。
「:@*#5!‘?・*・・・」
「ちょっと、食べてから言ってよ。」ユニヴァが言う。
小さな動物は紅茶でクッキーを流し込む。
「っここがLUME星へのポータルだ。」小さな動物は三つの円が重なった中央を指した。
僕は小さな動物の図を見ているだけでもワクワクしてきた。
「そうね、でもまだ赤が足りないのよ。」ユニヴァはあっさりと切り捨てるように言ってお茶を飲んだ。
それから水晶柱と大切な粉の瓶を片付け始めた。
「でも、楽しみが増えてよかったじゃないの。」ピンクの髪が言う。
「それより持ってる水晶を合成してみたらどう?」小さな動物がいたずらっぽく言う。
「グリーンとラピスラズリを混ぜたら、ブルーのポータルが開くんじゃないだろうか?」
ユニヴァの瞳がキラリと輝いた。
そして僕に何かを促すように頷く。
僕はテレパシーを受け取ったわけでもないのに、直ぐさま僕の巨大真珠を取り出した。
ユニヴァはフズリナを1つ床に置く。
そしてユニヴァの巨大真珠にグリーンの水晶を持たせ、僕の方にはラピスラズリのを持たせた。
ユニヴァが光のビームを照射した。
すぐに僕の方も照射する。
ユニヴァのグリーンの光にラピスラズリの光が重なると、確かにフズリナは綺麗なブルーの光に照らされた。
「来たぞ!」クーさんの声が聞こえた。
フズリナが輝きだした。
そして揺らめく渦となっていく。
さて、せっかくできたポータルを前にして、冒険に行かないわけがない。
僕は巨大真珠をしまうと、クーさんとともにユニヴァの巨大真珠に乗り込んだ。
「明日の夕飯までには帰ってくるようにね。」大きな男はそう言って、レモンクッキーの袋を手渡した。
明るいブルーの渦は輝きを放って渦巻いている。
行き着く先は、おなじみのみずみずしい太陽のあの世界のはずだ・・・。
ユニヴァが巨大真珠を起動した。
そして閃光。
「夜ね・・・。」ユニヴァが言う。
4つもある大小の衛星が凪の海に映って揺れている。

【2021/07/23 17:28】 | ちゅら星物語 | トラックバック(0) | コメント(0) |
ちゅら星(165)
入り江を出たところで、左へ旋回する。
ピンクと透き通った黄色の縞模様の崖が続く。
しばらく進んだが、これといった何かが見つかる様子はない。
「その島のことかな?」クーさんが言う。
島ともつかない、岩礁が露わになったようなところがある。
「まぁ、貝ぐらいはいそうだけど・・・。」僕が言う。
「きゃあ!」ユニヴァが叫んだ。
うごめいている。
「岩が気持ち悪いぞ。」クーさんが言う。
「ヤドカリじゃない?」僕が言う。
「巨大!」ユニヴァが言う。
「そうか、これも渦巻き貝だね・・・。」クーさんが言う。
「でも、フズリナではないよ。」僕が言う。
僕らはうごめく巨大ヤドカリを眺める。
「これは貝のビルディングと言って、下に行くほどに時代が古い化石が堆積してるんだ。」
「あれ、アンタ・・・。」ユニヴァがウミガメに言う。
突然あのウミガメが波間から顔を出したのだ。
ウミガメはヒレを振ってついてくるようにと合図した。
巨大真珠は水中に入って、ウミガメを追う。
潜ってみると明らかにこれが円柱形の巨大なビルで、僕らがその屋上を眺めていたことが分かる。
まるで巨大な貝塚だ。
ウミガメはビルの側面を舐めるように螺旋を描いて降りてゆく。
様々な堆積物の層が年表のように続く。
どこまで続くのか、海底は暗くビルは暗闇にフェイドしている。
しばらく行くとウミガメこちらを向いて僕らを待っていた。
「この辺りでどうでしょうか?」ウミガメが言う。
「まだまだ先がありそうね。」ユニヴァが言う。
「とても深い、果ては誰も知りません。」ウミガメが言う。
「で、この辺りでどうしようって言うの?」クーさんが言う。
「ほら、発光しているのが分かりますか?」ウミガメがビルに少し近寄って言う。
よく見ると、微かに発光している部分が分かる。
「ちょっと待って、何?」ユニヴァが叫ぶ。
見ると、ユニヴァの足下が明るく輝いている。
足下に置いてあるフズリナが激しく発光しているのだ。
「パワーアップですよ。」ウミガメが言う。
「パワーアップ・・・。」あっけにとられたユニヴァが言う。
「パワーアップって、どんな風に?」僕が訊く。
「自由度が増します。」
「自由度?」クーさんとユニヴァが同時に叫ぶ。
「自由度って?」ユニヴァが訊く。
「フズリナが対応しているある程度の領域内であれば、場所とか方角とかをイメージで調整できます。」
「ふぅん・・・じゃあ、ここにはパワーアップしたフズリナがいっぱいありそうね。」ユニヴァが目をキラリとさせて言う。
「それが残念ですが、この堆積物はまるで何かに押しつぶされたようで、形を残している貝はほとんど無いのですよ。ですから実際フズリナの化石がここに存在するかさえ分かりません。分かっているのはたいていの渦巻き貝はこの精妙な光に同調すると言うことです。」
「フズリナ以外の貝でもってこと?」僕が言う。
「はい、ランプや楽器やお守りなどいろいろな使い道があるみたいです。」
ユニヴァは足下からフズリナを一つ取りだした。
ユニヴァの顔に虹色の光が反射している。
「やってみよう!」ユニヴァが僕を見て言う。
僕はユニヴァに頷いた。
「何時でもここに来るだけでパワーアップできますから。」ウミガメはそう言って手を振ると、巨大真珠から離れて行ってしまった。
「ええっと・・・。」ユニヴァが水晶柱を取り出す。
ブルー、グリーン、ラピスラズリ、そしてイエローが加わった。
「おや、ピンクが無いぞ?」クーさんが言う。
「猫人間に貸し出し中よ。」ユニヴァが言う。
僕はユニヴァが手にしている色とりどりの水晶柱を見て、なんだか自由自在な気分を感じる。
「それで、どれで帰ればいいんだっけ?」ユニヴァが素っ頓狂なことを言う。
そう言えば僕らの宇宙域に行くには、赤の水晶柱が必用なのだ。
しかしまだそれは持ち合わせていない。
合成の可能性を持っているだけだ。
「ラピスラズリだね。」クーさんが言う。
ラピスラズリは三つ星行きだ。
後はパワーアップしたスーパーフズリナを使ってイメージコントロールで調整する。
「そうね!」ユニヴァは言って、まずは巨大真珠を浮上させて行く。
海上に出ると、辺りはもう真っ暗になっていたがビルディングの屋上はうごめく巨大ヤドカリ達が発光していてほのかに明るかった。
ユニヴァは適当な岩にランプのように発光するフズリナを置く。
それからアームにラピスラズリの水晶柱を持たせる。
「あ、そうそうイメージ!」ユニヴァが姿勢を正す。
「ペリカンの海岸辺りがいいかな?」クーさんが言う。
そして、照射!
フズリナが光の渦へと変わっていく。
ラピスラズリ色の渦が広がる。
そして僕もミンタカのペリカンの海岸をイメージする。
「Go!」
僕らの顔に西日が差す。
思い通りの場所に到着したようだ。
巨大真珠の下3メールには、海岸に打ち寄せる波が見える。
「使えるわね!」ユニヴァが満足そうな顔を向ける。
僕らはまた、新たな自由を手に入れてしまった。

【2021/06/05 16:58】 | ちゅら星物語 | トラックバック(0) | コメント(0) |
ちゅら星(164)
キラキラのビーチには乾いたピンク色の岩で作られたテーブルとベンチが並んでいる。
ベンチにはオペラピンクのベルベットに金のモールで装飾されたクッションが座席から背もたれにかけて垂れている。
ビーナが大きな右翼でテーブルを撫でると、山盛りお菓子のボウルとお茶のカップが4つ並んだ。
「すごい魔法ね。」ユニヴァが言って、ベンチに着く。
僕とクーさんもその隣に座った。
ビーナはベンチの脇にある袖付きの椅子に腰掛けた。
このビーチはこぢんまりした入り江になっていて、穏やかな波が静かに寄せている。
崖はピンク色と透明の黄色が層をなしてポップな縞模様を作っている。
太陽は少し傾いて、更に黄色みを帯びた光が差し込んで砂浜をキラキラと輝かせて眩しい。
「ニワトリも、アルニタクで石の合成に成功したようですね。」
ユニヴァがポケットからラピスラズリの水晶柱を取り出して見せた。
「ほぉう!上等ですね。」ビーナが水晶柱を手に取る。
「アナタもポータルエンジニアなの?」ユニヴァがビーナに訊く。
「いいえ、でも石についてはよく知っている方だとは思いますが・・・。」そう言ってビーナは微笑んだ。
「ってことは、やっぱり黄色い水晶と言うことかな?」クーさんが言う。
ビーナはまた大きな右翼を振った。
そして見事な黄色い水晶柱が現れた。
岩場の透明な石よりも、遙かに宝石感がある。
色味も力強く、小さく入ったクラックが虹色に反射している。
「ユニヴァ、アナタはもうどれだけ水晶を集めたのですか?」ビーナが訊いた。
「そうね・・・。」ユニヴァがポケットを探る。
ピンクの水晶柱とグリーンの水晶柱とブルーの水晶柱をテーブルに並べた。
そこに先ほどビーナに見せたラピスラズリのを加える。
「そう言えば、どれもみんなニワトリからもらったんだったね。」僕が言った。
「では、これはイエローバードからの贈り物です。」ビーナはそう言ってラピスラズリの隣に黄色い水晶柱を並べた。
「いい感じね!綺麗なコレクション。」ユニヴァが満足そうな顔を僕に向けた。
「あと1つですね。」ビーナが言う。
僕らはビーナを見た。
「あと一色。」
「どういうこと?」ユニヴァが訊く。
「あと一色そろえば、素晴らしいポータルが実現しますよ。」
「素晴らしい・・・って?」ユニヴァが訊く。
「アナタは、行ったことがありますね。」ビーナが僕を見て言う。
LUME星のことだろうか。
「LUME星?」ユニヴァが先に言う。
ビーナがいたずらっぽく笑う。
「あと一色って・・・何色だろう。」クーさんが先を急ぐように言う。
「赤です。」ビーナが即座に答えた。
しばらく、静かなシンキングタイムが流れる。
「それは、きっと・・・赤い太陽に関係するんじゃない?・・・。」ユニヴァがつぶやく。
「赤い太陽って、僕らの宇宙域だよね・・・。」僕が言う。
「それが見つかるのには、まだ少し時間が必用でしょう。」ビーナが言って、お茶を飲んだ。
「そうなの?・・・まぁ、気長に待つけど・・・。」ユニヴァもお茶を飲んだ。
「ただ、ポータルマスターのユニヴァには、私から更に特別な贈り物があります。」ビーナが僕らに向き直る。
僕らは、ビーナが翼を振るのを待った。
するとどこからか、太鼓のような音が聞こえてきた。
僕は、鳴り物入りのプレゼントに少し緊張を感じた。
そこにやって来たのは、さっきのバナナの民の一人だ。
白い歯で僕らに笑いかけると、お茶のカップを片付け始めた。
それからもう一人が来て、テーブルクロスを広げると、手早くディナーのセッティングを始めた。
しばらくすると三人そろってやって来きて、バナナの葉に包まれた美味しそうな料理を並べていく。
それから椰子の実にストローが刺さった飲み物もきた。
少し薄暗くなってきた岩陰でも、岩場の水晶がまるでランタンのようにぼんやりと光を放っている。
気がつけば、テーブルの影になった足下の砂粒も発光している。
太鼓の音がこちらに近づいてくるのが分かる。
「では、贈り物は食事の後にしましょう。」ビーナはそう言って、僕らに食事を促した。
太鼓隊とともに、松明を持った二人のバナナの民が姿を現した。
松明の火を岩に置くと大きく燃え上がって、辺りがフワッと明るくなる。
そこにもう一人のバナナの民が加わった。
三人のバナナの民は太鼓のリズムに合わせて足を踏みならす。
ダンスが始まった。
足を踏みならす砂の音がマラカスのように聞こえる。
原始的な力強いダンス。
燃える火に照らされて幻想的だ。
圧倒されていると、太鼓の音が止んでダンスが終わった。
三人のバナナの民は、真っ白な歯で笑うとビーチを去って行った。
「なんだか竜宮城よりいいんじゃない?」クーさんが言う。
「ウミガメ助けてもいないのに・・・。」ユニヴァが言って、椰子の実ジュースを吸う。
太鼓隊が静かなテンポを続けている。
バナナの葉の中には、カラフルなボール状の食べ物が6つ並んでいる。
ピンクと黄色と紫と茶色と白と黒だ。
僕はまず黄色のボールに手をつけてみた。
お芋のようだ。
中心に柑橘系のジャムが入っている。
クーさんが白いボールに手をつけた。
これは中心部まで白い。
クーさんがモグモグしたまま首を振って僕を見る。
「同じ色だけど、中心は甘い何かなんだ。」飲み込んだクーさんが言った。
「海の方から何か聞こえる・・・。」ユニヴァが言う。
「鳥の歌ですよ。」海の方を見てビーナが言った。
「あっ、竜巻だ。」クーさんが言う。
「2つ、あっ3つも。」ユニヴァがそう言っている間に、更に2つの竜巻が入り江に入ってきた。
合計5つの竜巻が、束になってこちらに向かってくる。
鳥のさえずりとも風の音ともつかない高い音が近づいてくる。
5つの竜巻は海岸までやって来ると、僕らのテーブルの前に均等に横一列に並んだ。
そして回転が緩んでくると色味を帯びてくる。
そして、翼が見えてくる。
グリーンの鳥人間が二人と淡いブルーと濃いブルーそして白い鳥人間。
さえずりが止んだ、と思った瞬間5人の歌が始まった。
鳥のさえずりとも早口言葉ともつかないテンポの速いアカペラ。
圧倒されて歌う鳥人間を眺めていると、突然スローテンポの歌に変わる。
言葉の意味は分からない。
言葉なのかさえ分からない。
「それでは、ポータルマスターのユニヴァにこれを・・・。」ビーナが言った。
いつの間にか綺麗な香水瓶のようなモノがテーブルにあった。
「何かしら?・・・開けてみても?」ユニヴァがビーナを見る。
「とても貴重なモノです、慎重にね。」ビーナが言う。
ユニヴァは香水瓶に手を伸ばした。
半透明の黄色い瓶は、あの黄色い水晶でできているのだろうか。
「黄色い粉・・・。」ユニヴァが瓶をのぞき込んで言う。
「あなた方の宇宙域で、赤い水晶を手に入れるのにはまだだいぶ時間がかかることとなるでしょうが、そこまで待たずとも合成できる可能性があるのです。」
「合成?」ユニヴァが言う。
「それを大切に持っていてください。」ビーナが微笑んで言う。
「これをどう使って合成するんですか?」クーさんが訊く。
「その時になれば分かります。」ビーナは言う。
「じゃあ、こぼさないように持っていればいいのね。」ユニヴァが言う。
ビーナは頷いた。
そして、ビーナは瓶を紫色のベルベットの袋に入れると、その上から厳重に紐を巻いた。
ユニヴァはそれを受け取ると、ぎゅっと胸に押しつけた。
そして、ちょっとしたドヤ顔を僕とクーさんに向けた。
僕は、いつの間にかユニヴァが本当のポータルマスターになったような気がした。
太鼓の音は止んで、カラフルな鳥人間達の静かな歌声が波音にのせて聞こえている。
「お腹いっぱいだし、そろそろかしらね。」ユニヴァがラピスラズリ色の水晶柱をつかんだ。
「その黄色の水晶柱は、イエローバードパークに到着します。」ビーナが言った。
「ってことは、ここにいつでも来られるのね。」ユニヴァが言う。
ビーナは微笑んだ。
それからユニヴァは巨大真珠を出して、中からフズリナを取り出した。
「移動にフズリナを・・・。」ビーナが言う。
「これに水晶の光を当ててポータルを作るの。」ユニヴァが言う。
「ではお帰りの前に、この入り江を出て左へ少し行ってみたらいい。」ビーナが言う。
「何があるの?」ユニヴァが訊く。
「きっと役に立つでしょうから。」ビーナはそう言うと綺麗なハミング音を出した。
すぐに三人のバナナの民がやって来た。
「ああ、今日はアリガト。」三人の民にユニヴァが言う。
バナナの民は真っ白な歯の笑顔で答える。
僕とクーさんもお礼を言う。
「それから、あのウミガメに会ったらよろしく伝えておいてよ。」ユニヴァがまた言う。
「竜宮城よりいいとこだったってね。」クーさんが言う。
僕らは巨大真珠に乗り込んだ。
「じゃ、また来るわ。」ユニヴァが言って、海岸を離れた。
真下の海を見ると、海底の砂が発光していてとても幻想的だ。
沈んだ太陽で、まだ空は少し明るい。

【2021/04/28 17:01】 | ちゅら星物語 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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れもんちゅらな宇宙で星散策。   エンドレスなちゅら星の物語・・・  手作り黒猫や熊も紹介します。

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れもんちゅら

Author:れもんちゅら
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