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きょうも WhiteUniva∞ホワイトユニヴァ に来てくれてありがとねンっ。
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ちゅら星(155)をUPしました。      ★こにちわ!ユニヴァです。 

まっしろ白な宇宙への入口へようこそ。rainbow
ユニヴァの肖像画を描いたよんっ。見てみる?
リアルユニヴァへのポータル  マスコットユニヴァへのポータル
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テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学

【2020/02/05 15:29】 | blogtop | トラックバック(0) | コメント(25) |
ちゅら星(155)
僕らはオレンジ色の飲み物で、運命の出会いとやらを乾杯した。
「それで、どうしてここに?」一口飲んでユニヴァが言う。
「ここのピラミッドの設計に携わっているんでね、ちょっとしたメンテナンスで来ているんだ。」
「それより、気になるのは・・・」ニャントロが言う。
「あぁアタシ達のことね、クーさんの捜索なの。」ユニヴァが答える。
「クーさんがどうかしたの?」GackNtが心配そうな目で僕を見る。
グラスを置いて、ユニヴァが成り行きを語る。
「とにかく、姫を探すとか言って森に入ったはいいけど、出てきたのは姫どころか魔女みたいなダイヤモンドトゥースばばぁで、ポニョとニョロはとんだ人食い恐竜ときたわけ、それでニワトリにもらった水晶が使えると思って試してみたら滝壺に吸い込まれてここにやって来たって訳よ!」
ユニヴァが話し終えると、GackNtがもう一度僕を見た。
「とにかく言ってる意味は分からないけど、クーさんを探しに来たんだね。」GackNtが言う。
僕は頷いた。
「それより、気になるのは・・・」また、ニャントロがさっきと同じ事をもう一度言う。
GackNtも含めた全員がニャントロに注目する。
「そちらの・・・お鳥様は?」ニャントロが少し戸惑ったように言った。
「・・・何たらリゾートでお世話になってる鳥よ。」ユニヴァが答える。
「何たらリゾート?」GackNtがまた僕を見る。
「むしろ大変なのはこの相方の青いクチバシの方で、そのポニョだかニョロだかに食べられそうになったところをクーさんが助けようとして、そのまま見知らぬポータルに入って行ってしまったんだ。」僕が説明を加えた。
「ふぅん、何となく話が見えてきたよ。(ホントか?)」GackNtが言った。
「それで、手がかりはあるのか?」ニャントロが訊く。
「はいぃ、温泉みたいなぁ?・・・温かい湖って言うかぁ・・・。」黄色いクチバシが言う。
「だから、明日は温泉な湖を探してみようと思ってるの。」ユニヴァがオレンジ色の飲み物を飲み干した。
「温泉ぽい湖に心当たりはある?」僕がニャントロとGackNtに訊く。
「残念だけど、ここの水玉は全て一定の温度だから、温泉は考えられないな。」
「えっ・・・簡単に見つかると思ってたのに・・・。」ユニヴァはがっかりとため息をついた。
僕と黄色いクチバシも思わずため息をついた。
暗雲を取り払うようにGackNtが飲み物とフルーツのフリッターを注文する。
それからGackNtはテーブルにセットされている@マークに触れた。
目の前にインフォメーションが立ち上がった。
「近くの温泉」GackNtが言う。
地図が現れたかと思うと、ギューンと縮小されて宇宙空間になった、それから宇宙空間がグルンと回って薄黄色い惑星のところで止まった。
それから薄黄色い惑星がドワッと拡大されて座標が表示された。
「岩と木しか見えないけど・・・、温泉がありそうな場所よね。」ユニヴァが言う。
「ネクスト」またGackNtが言う。
今度はギューンとどころかギュギュギュギュギューンと地図が縮小した。
それから少し上に移動したところに緑色の惑星が現れた。
「これは、遠すぎるね。」GackNtが言った。
「最初の座標の所に明日行くわ。」ユニヴァが画面を薄黄色い惑星に戻した。
飲み物とフルーツのフリッターがやって来た。
丁度その惑星と同じような薄黄色い飲み物は、グラスの縁が塩の粉で飾られている。
「我らもお伴したいが・・・かまわぬか?」ニャントロが言う。
「ピラミッドのメンテナンスはいいの?」僕が訊く。
「完了したところだ。」とGackNt。
「じゃ、明日この座標で!」ユニヴァは言って、薄黄色い飲み物のグラスにそっと口を寄せた。
翌朝、外を眺めると水玉模様が朝の光に輝いてミラーボールのようになっていた。
「きれいぃ!」黄色いクチバシが感嘆する。
次の瞬間、巨大真珠はワープした。
目の前には、薄黄色い霧が漂っている。
「うん、明らかに温泉みたいね。」ユニヴァが言う。
僕らは森の上空にいるのだが、下の方にはモクモクと煙がたなびいているのが分かる。
巨大真珠は煙が濃い方へと進む。
木々が少なくなり、下の岩場が見えてきた。
「川だね。」僕が言う。
「あったかそうな川ぁ。」黄色いクチバシが言う。
巨大真珠は川をさかのぼるように進んで行く。
さらに煙が濃くなる。
「よく見えないけど、この音って滝でしょ?」ユニヴァが言う。
巨大真珠は少し上昇してみる。
煙から抜けると、やはりそこは滝だ。
滝へ落ち込む川をさらにさかのぼる。
遠くに険しい山脈が見える。
「見てぇ、池がいっぱいぃ・・・。」
川が枝分かれして、その途中に池のように丸いたまりができている。
「これが温泉なのかな・・・。」
近づくと人影が見えた。
手を振っている。
「なんだ、ニャントロとGackNtよ。」
巨大真珠は、二人の立つすぐわきに着陸する。
「あの遠くに見える山に源泉があるんだ。」GackNtが言う。
「硫黄温泉だが、そんなに強くはない。」ニャントロが言う。
ユニヴァが丸池のお湯に手を漬けてみる。
「43℃だ。」ニャントロが言う。
それにしても辺りには、僕らの他に人影も無い。
「少し先にステーションがある。」GackNtが言う。
どうやらこの惑星の居住地は地下にあるらしく、ステーションから地下都市に入るようになっているようだ。
僕らはステーションを目指した。
巨大真珠を上昇させると、少し先の別の丸池で、水浴をしている数人が見えた。
「やっぱり温泉に入るのね。」ユニヴァが言う。
「僕らも後で入ってみようか?」僕が言う。
「見て、あれだわ。」
行く先に透明ドームが見えてきた。
ドームに入ると、GackNtとニャントロはロビーのソファアにいた。
「ところで、何かクーさんの手がかりは?」GackNtが言う。
僕らは黙って顔を見合わせた。
「温泉見たいなぁ・・・」黄色いクチバシが困ったように小さい声で言った。
サービスロボットが来たので、僕らは好きな飲み物をそれぞれ取った。
僕とユニヴァとニャントロは緑茶で、黄色いクチバシはカモミールティ、GackNtはオレンジジュースだ。
「ムニャだかメニョだかに食われそうになったと言っていたよね。」GackNtが言う。
「ポニョとニョロよ。」ユニヴァが訂正する。
「怪我はしていないの?」
「クーさんが手を少しやられたみたい。」僕が言う。
「人食い恐竜かぁ・・・。」GackNtが小さくつぶやく。
「ポンポンポンポォ~ン!ヒーリングセンターへのゲートがオープンしました。ヒーリングセンターへのゲートがオープンしました。」
「ヒーリングセンター?」ユニヴァがインフォメーションにつぶやく。
「温泉地だから、湯治場みたいなもんだろう。」GackNtが言う。
「ねぇ、クーさんもそこで手を治療してるんじゃ・・・」僕が言った。
僕らは飲み物もそこそこに、ヒーリングセンターのゲートへ急いだ。
大きな丸い穴から光が溢れている。
「こちらのチューブは、ヒーリングセンターへ到着します。」案内のロボットが言う。
巨大真珠が通路に入ると、少し吸い込まれるようにゲートへ近づいた。
「動力をオフにして下さい。」ロボットが言う。
すると一気に光の穴へと吸い込まれる。
真っ白な光とホワイトノイズが数秒続いた後、ふんわりと前方に景色が見えてきた。
スポッとチューブから押し出される。
「こちらはヒーリングセンターです。」案内の声が聞こえて、巨大真珠は誘導されていく。
ここのステーションは、四方に受付カウンターがたくさんある。
GackNtとニャントロも到着した。
「ちょっと訊いてみるわ。」ユニヴァは巨大真珠を降りて、近くの受付に行く。
僕らも後を追う。
受付カウンターは無人がほとんどだが、いくつかには案内のロボットがいる。
「ちょっと人を探してるんだけど・・・。」ユニヴァが言う。
案内のロボットがビックリしたように両手を挙げる。
「人食い恐竜に手を噛まれて、ここで治療してるんじゃないかと思うんだけど・・・。」
「その手の外傷ですと22番か26番のお湯が考えられます。」
「周波数はクーなんだけど・・・。」ユニヴァが言う。
ロボットは一度目を閉じた。
「26番のお湯にクー様と確認できましたが、只今この近くにはいらっしゃらないようですので、後ほどご連絡差し上げるようにいたします。」
「頼んだわ。」
「ここのお茶は、温泉水で入れているんだよ。」GackNtが後ろから声をかける。
「毛艶が良くなる。」ニャントロが猫人間らしいことを言う。
僕らはソファアのあるロビーへ行き、先ほどのお茶の続きでクーさんの連絡を待った。

【2020/02/05 15:29】 | ちゅら星物語 | トラックバック(0) | コメント(0) |
ちゅら星(154)
近くの縞模様に明るい球体が降りてきた。
僕らは巨大真珠ごと明るい球体の中に入ってみる。
表示されたパネルの最上階をタッチする。
一瞬で新しいフロアが目の前に広がった。
巨大真珠は球体からフロアに移動する。
「お席へご案内します。」アナウンスが聞こえて、巨大真珠は自動で誘導されていく。
しばらく明るい通路を進むと、ゆっくりと停止したあと、右側に引き込まれる。
「うわ、キレイ。」
ブルーが際立つ、ロイヤルなテーブルセットが用意された個室だ。
ここで僕らは巨大真珠から出る。
「水玉模様の景色が一望ね。」
大きな丸窓からは、丸みがかった惑星の地平線が一望だ。
「ちょっとこれ見てよ!」ユニヴァの声。
僕と黄色いクチバシが窓の景色を見ている間に、ユニヴァはテーブルに浮かび上がったメニューを見ていた。
「首長竜の煮込みって・・・。」
「あのニョロとかポニョとかの仲間って事?・・・。」
「ええ、食べられそうになったアイツを食べちゃうのぉ?」黄色いクチバシが目を丸くして言う。
ユニヴァがメニューの画像に触れると、詳しい説明が現れた。
『114番目湖は、古くから首長竜の目撃者が多く、辺鄙な場所にもかかわらず、伝説の生物を一目見ようと多くの観光客で賑わいます。
また、大ウナギが採れることでも有名です。
首長竜の煮込みは、114番目湖産の大ウナギを使用し、首長竜をイメージして大胆にカットしたものを、完熟トマトで煮んだおすすめの一品です。』
「なんだ、大ウナギなのか・・・。」ユニヴァがちょっと残念そうに言った。
「114番目湖って、僕らが出てきたところのことかな?」
「さあ・・・。」ユニヴァはそう言ってメニューのページをめくった。
首長竜から興味がそれたようだ。
それからだいぶ長く考えた結果、ユニヴァはマリモラーメンに決めた。
そして、僕はワカサギの天ぷら、黄色いクチバシはザリガニのパスタを注文した。
しばらくすると、白いスーツの女性が現れた。
「お待たせいたしました。」
そう言うと、部屋の奥にあった扉から料理を運び出してきた。
そして配膳を終えると、一礼をして部屋から出て行った。
ユニヴァはマリモラーメンの真緑色のスープを見つめている。
「まるで、ここの湖みたい。」そして、レンゲでスープをすくった。
するとスープは透明で、小さな丸いマリモが数個浮かんだ。
ユニヴァはそれをすすって、満足そうにフフッと笑った。
黄色いクチバシのザリガニのパスタは、だいぶ小ぶりのザリガニがパスタを埋め尽くすように載っている。
「殻がカリカリで食べやすいぃ。」いい音をさせて黄色いクチバシが頬張る。
僕のワカサギの天ぷらには、ご飯とそれにマリモが6個浮いているお吸い物が付いている。
知らない星のワカサギだが、特に違いは感じられなかった。
「ところで、クーさん達どうしてるんだろうか?」僕が言う。
黄色いクチバシがザリガニをカリカリやりながら僕を見た。
「なんか温かそうな湖にいるみたいぃ。」黄色いクチバシが言う。
「赤道付近の湖かな?」僕が言う。
「う~ん?温泉見たいなぁ・・・。」
それから、湖料理を堪能した僕らは、再び巨大真珠に乗り込み、上がってきていた近くの球体に入った。
「すぐ下に展望ラウンジがあるから、行くわね。」ユニヴァは言って、パネルのボタンに触れた。
ラウンジに出ると、ピラミッドの壁面にあたる傾斜が全て窓になっていて、大パノラマが広がっている。
「ホントに水玉な所ね・・・。」
パノラマに沿って進むと、その先はバーラウンジになっていて、窓に沿ってカウンター席が続いている。
「そろそろ日も傾いてきたし、いい時間じゃない?」ユニヴァはそう言って、適当な席に着く。
僕と黄色いクチバシも、ユニヴァを挟んで両側の席に着く。
僕らの前には、オススメのグリーンボールというマリモが一つ浮かんだ飲み物が並んだ。
「何しに来たのか忘れるわね。」ユニヴァは言って、ぐっと呑む。
「そう言えば温泉みたいな所って言ってたよね・・・。」僕が言う。
「簡単に見つかりそうね。」ユニヴァは軽く言って、もう一口飲む。
もう日も暮れてきたから、捜索は明日だ。
僕も、景色を堪能しながらグリーンボールを呑んだ。
「あちらのお客様からです。」低い声が聞こえて、赤いショートカクテルが3つ届いた。
あちらのお客様の方を見ると、見慣れた二人が手を振っている。
GackNtとニャントロだ。
「現れるわねぇ・・・どんなところにでも。」ユニヴァが小さい声で言った。
それから、GackNtとニャントロは僕らの席に移動して来た。
「偶然の出会いに乾杯!」GackNtはそう言って、僕のグラスでGackNtのグラスを鳴らした。
「ごちそうざま。」ユニヴァはそう言って、赤いショートカクテルに口を付けた。
「それはオーロラと言ってね、偶然の出会いを意味するカクテルだよ。」GackNtが言う。
「こ~んなところで合うなんて、本当に偶然なの?」ユニヴァが言う。
「良ければ、運命の出会いって言うのもあるけど・・・。」またGackNtが言う。
「せっかくだから、それも頂こうかしら。」酒豪のユニヴァが言う。
しばらくすると、オレンジ色の飲み物が5つ届いた。
いつの間にか、だいぶ日も暮れて、湖の水玉模様が、星の光を受けて銀色に輝いていた。

【2019/12/24 15:00】 | ちゅら星物語 | トラックバック(0) | コメント(0) |
ちゅら星(153)
「なんか・・・緑色な感じぃ・・・。」突然、黄色いクチバシが言う。
ユニヴァは一瞬黄色いクチバシを見て、またロールケーキを口に入れた。
「何が緑色なの?」僕が訊く。
「なんかそんな感じがしたのぉ?」黄色いクチバシはそう言うと、またロールケーキに戻った。
僕もロールケーキを食べる。
「青いクチバシからの連絡なんじゃない?」ユニヴァが言う。
「まぁ、そんな感じぃ。」
僕はロールケーキの最後の一かけを口に入れて、ふと思った。
その時、ユニヴァが言った。
「緑の水晶柱ね!」
そうだ、緑の水晶柱だ。
僕はユニヴァに頷いた。
それからゆっくりとお茶を楽しんだ後、僕らは早速あの巨大フズリナの洞窟のある島へと向かった。
ここへ来る時は、ブルーの水晶柱を使った。
持っているのは、ピンクとグリーンとブルーの透明な石。
僕らが次に試すのは、グリーンの水晶柱だ。
「クーちゃんも楽しませてくれるわよね!」ユニヴァはフフと笑って、スピードアップした。
島の洞窟の奥で、壁に埋まった巨大なフズリナ達は静かに僕らを待っていてくれた。
ユニヴァはアームにグリーンの水晶柱をセットした。
「セット完了!」
ユニヴァの声に、僕はアームを照明の前へ移動する。
そして高度をマックスにすれば・・・。
フズリナが光を吸収し始めた。
次第にフズリナは緑色の光を帯びて脈動し始める。
「これ、キレイぃ。」黄色いクチバシがうるうるした瞳で言う。
そして光が一気にバーストする。
「わあぁぁぁぁぁぁ・・・。」
光は止み、辺りは元の暗い洞窟となった。
「あら?出口がないけど・・・。」ユニヴァが言う。
入って来た時の穴は、岩で閉ざされたようになっている。
照明を明るくしてみる。
「ユニヴァ、下を見て。」
「流れがある・・・。」
水の流れはさらに洞窟の奥へと続いている。
僕らは巨大真珠を着水させて、流れに乗って細い水路を進んだ。
水路は次第に幅を広げていく。
しばらくして10メーターほどの幅になると、洞窟の天井も高くなり、流れの速度もゆるくなった。
「外に出られるのかしらね?」ユニヴァがちょっと不安そうに言う。
鳥の声でも聞こえないかと耳を澄ましてみる。
「もうすぐ滝かもぉ・・・。」黄色いクチバシが言う。
しかし、流れは緩やかだし、音も聞こえない。
ゴポンッ!
「何?」ユニヴァが僕を見る。
「ねぇ。」黄色いクチバシが嬉しそうに言う。
僕とユニヴァは顔を見合わせた。
辺りは静まりかえっている。
ゴポ・・・
「うわぁぁぁぁぁぁ!」
落とし穴にでも入ったように、巨大真珠はどんどん落ちていく。
そして水しぶきにグシャグシャにもまれたかと思うと、やっと静かな流れに出た。
「見てよ、明るい。」
ようやく外へ出られそうだ。
光が差して、僕らを運んでいる水流の透明度が分かる。
緑がかった透明な水だ。
「海かしら?」
洞窟の外は、広大な水が広がっている。
「太陽、緑ね・・・。」ユニヴァが見上げて言う。
エメラルドグリーンの太陽が、まるでカットされた宝石のように輝いている。
「この感じよぉ・・・緑な感じぃ・・・。」黄色いクチバシが言う。
どうやら、緑の水晶柱でドンピシャ大正解だったようだ。
ユニヴァは巨大真珠の高度を上げた。
「海じゃないわ、これ湖ね・・・。」
「いいね、ポニョだか何だかがいそうだもの。」僕が言う。
ユニヴァはさらに高度を上げる。
「ウワッ、湖だらけ・・・。」
まるで雨上がりの水たまりのように、大小の湖が無数に点在している。
「ここは水玉模様な星ねぇ。」黄色いクチバシが嬉しそうに眼下をのぞき込む。
そして、その水玉模様はどこまでも果てしなく続いているように見える。
「どこから探す?」ユニヴァが巨大真珠の速度を落として言う。
僕は黄色いクチバシを見る。
「街ね・・・楽しそうな感じぃ。」黄色いクチバシが言う。
クーさんと青いクチバシが、この水玉模様の惑星で楽しんでいるとでも言うのだろうか。
「街なんかあるの?・・・湖だらけで・・・。」ユニヴァがぶつぶつ言う。
僕らはとにかく、湖だらけを見渡して闇雲に進む。
「あれ、何かしら?」ユニヴァが言う。
ひときわ目立つ、とんがり山のようなものが見えてきた。
「山かな?」
「ピラミッドぽくない?」
そう言われてみれば、ちょっと人工的な感じにも見える。
とにかく巨大真珠で、とんがり山へ向かう。
「やっぱりピラミッドだわ。」
それは白い半透明の幾何学模様を配した、小山ほどもある巨大なピラミッドのような建造物だ。
近づくと街であることが分かる。
ピラミッドを中心にチューブのような通路が四方に張り巡らされているのが見える。
チューブの所々にあるドームが、街の機能をしている拠点かも知れない。
僕らがかなり高い上空から眺めていると、どこからかやって来た宇宙船がピラミッドの後方に近づいていくのが見えた。
そして、ピラミッドの後方でしばらく留まった後、スッと消えてしまった。
「あそこが街への入り口ね。」ユニヴァはそう言うと、巨大真珠の高度を下げながらピラミッドに向かった。
ピラミッドの後方には、図形が描かれた場所があった。
「ここか。」ユニヴァは巨大真珠を図形の場所へ移動した。
「出身地情報を読み取ります。」突然機械的な音声が言った。
光でスキャンされたようだ。
「生体を使って挨拶の言葉を発して下さい。」挨拶を要請された。
「こんにちは。」ユニヴァが言う。
「承認しました、移動します。」
そして、巨大真珠はピラミッドの中へ移動されたようで、薄グレーの広い部屋に到着していた。
前方には大きな透明のガラス扉がある。
巨大真珠を進めると、ガラス扉がスライドして開いた。
通路は左右と前方に伸びていて、左右は事務的な通路だが、前方は薄暗い照明のエントランスホールに続いているようだ。
僕らはエントランスホールへ進む。
エントランスホールに出ると、そこは広々とした筒状の形状で、丁度ピラミッドの中心部分を下から上まで貫いたような場所のようだ。
壁面は紺色の縞模様で、金色の小さな光が星のようにちりばめられてある。
シックで高級感を感じる。
縞模様の縞の部分はガラス張りで、上下するエレベーターのようなものが見える。
ユニヴァはこの街の案内図をダウンロードした。
「まずは、美味しいものでも頂きたいわよね。」
ユニヴァなら言いそうなことだ。
「最上階のがいいんじゃないぃ?」黄色いクチバシも乗り気だ。
とにかく僕は、予想外とはいえ、いい場所にたどり着いたことで少し安堵した。
しかし目的は、クーさんと青いクチバシの救助なのだ。

【2019/11/23 16:46】 | ちゅら星物語 | トラックバック(0) | コメント(2) |
ちゅら星(152)
先ほどの畔に、姫の姿はもう見えなかった。
湖は奥に進むにつれて湖岸が狭まってきて、湖と言うよりは森の中を流れる川の様相だ。
ニョロとポニョは時々こちらを振り返っては、音も立てずに進んで行く。
日も落ちて、森はすっかり闇に包まれてきた。
葉の間から微かに見える空が、濃いオレンジ色に輝いている。
気がつくとニョロとポニョの姿が見えない。
そう思ったとたん、水面がモコンモコンと揺れ始めた。
「奴ら潜ったんじゃないか?」青いクチバシが言う。
どうやら水面下でグルグルと猛スピードで泳いでいるらしく、水面が渦を巻き始めた。
「何なのかしらね?」ユニヴァが言う。
「わああっ!!」
大きなひれが飛び出してきて、波ががザブンとかかる。
2羽の乗った雲が波に呑まれて、水面の渦に引き込まれた。
「まずいぞ!」クーさんが言う。
「どうする?」僕が言う。
ユニヴァが巨大真珠を着水した。
僕らはものすごい勢いで渦に呑まれていく。
水中ではニョロとポニョがグルグルと円を描いて回っている。
僕らと2羽の白い鳥は、その円の中に捕らわれている状態だ。
2羽は雲から飛び出し散り散りで水流に流されている。
「ココに引き込めるかしら?」ユニヴァが言う。
「やってみよう!」クーさんが僕に頷いて言う。
僕とクーさんは、それぞれに巨大真珠から腕だけを出して鳥たちの救助を試みる。
グルグルの水流で思うようには行かない。
黄色いクチバシの羽を一瞬つかんだ。
しかし滑るように離れてしまう。
「網みたいなのあったんじゃ・・・。」クーさんがそう言いかけた時。
今まで旋回していたニョロだかポニョだかが、ギザギザの歯をむき出しにした大きな口で黄色いクチバシに食らいついてきた。
危機一髪上手く逃れた黄色いクチバシだが、執拗にまたもヤツが食らいついてくる。
青いクチバシが、ヤツの脇腹にツツキを食らわす。
怯んだすきに逃げ出した黄色いクチバシを、僕が両手でしっかりとつかむ。
勇敢な青いクチバシを、今度はもう一匹のポニョだかニョロが追いかけ回す。
「ちょっと、クーちゃん!」ユニヴァが叫ぶ。
腕だけ出していたクーさんだが、半身を水中に出して青いクチバシに手を伸ばした。
「あああっっ・・・。」
ポニョの大きな口が青いクチバシをくわえると、青いクチバシをつかんだクーさんもその勢いで巨大真珠から引きずり出されてしまった。
辺りが突然静まりかえる。
気がつくと、巨大真珠を残して全てが消えたしまった。
「・・・。」
僕とユニヴァと、黄色いクチバシ、それと雲も捕獲した。
「見てよ!下。」ユニヴァが言う。
湖底に黒い渦が見える。
「あのポータルに入ったんだわ。」ユニヴァが言う。
巨大真珠はすぐに湖底のポータルに急いだ。
「ウソでしょ?」
ポータルは見る見るうちに薄れていき、僕らが到着するとそこはただの砂の湖底となってしまった。
「アイツ食われちゃったかしらね?」ユニヴァは無情にも言う。
「大丈夫みたい・・・。」黄色いクチバシには分かるらしい。
「クーさんの方は?」僕が訊く。
「手をけがしたけどぉ、大丈夫みたい。」黄色いクチバシが言う。
「つーか、どこ行っちゃたかわかるの?」ユニヴァが訊く。
「・・・、・・・、ココとは違う宇宙域みたい・・・。」
「違う宇宙域?」僕とユニヴァが同時に言って、黄色いクチバシを見た。
黄色いクチバシはつぶらな目をパチクリさせた。
ユニヴァが少し考え込む。
すでにこの宇宙域でさえ、ちゅら星とは別のところだというのに、クーさんはいったい何処へ行ってしまったというのだろう。
「ねぇピーちゃん・・・、あの洞窟のポータル使えるような気がしない?」
「え?・・・うん、使い用かもね!」
僕らは、とにかくこの森を出ることに決めた。
水中から出た巨大真珠は真っ暗な森をライトを小さく付けて進む。
「あの姫には見つかりたくないわよね。」ユニヴァが言う。
「姫って言うより魔女でしょ、魔物の餌にされたんだからぁ。」黄色いクチバシが言う。
「とにかく城には近づかないようにして行こう。」そう言って、僕はユニヴァから操縦を代わった。
僕は真っ暗な森を夕焼けの名残を探して西に進んだ。
やや開けた場所に出たので、少しだけ高度を上げると微かなオレンジ色が遠くに見えた。
「オッと!」
黒い鉄柵だ。
ここはまだ城の敷地内だったのだ。
鉄柵の背は高く、生い茂る木々にまで達している。
「縮小すれば?」ユニヴァが言う。
無理矢理木々を押しのけて出るより、その方がいい。
縮小した巨大真珠は鉄柵の隙間を抜け出した。
そしてもうオレンジ色の名残もすっかり消えて、夜の森が僕らを包んだ。
「ところでピーちゃん、どこに向かってるの?」ユニヴァが言った。
考えてみれば、森を抜け出すことだけを目標にしていた。
「あ~・・・帰りのポータルの場所はね、雲が覚えてるんだぁ。」黄色いクチバシはそう言って、傍らの雲に触れる。
「ハイテクな雲ね。」ユニヴァが言う。
「そうだユニヴァ、雲に乗ろう!」
それから、黄色いクチバシは巨大真珠を出て雲に飛び乗った。
そして縮小化した巨大真珠も雲に便乗した。
真っ暗な森の鬱蒼とした木々をすり抜け、雲はスルスルとスムーズに進む。
快適だ。
突然、雲の高度が少し上がった。
ザザザザッ!
大きな動物が下を通り過ぎて行ったようだ。
「気が利いてるじゃない。」ユニヴァが言う。
今度はせせらぎの音が聞こえてきた。
前方にうっすらと光るものがある。
「あれは白い川じゃないかな?」
行きにも見た真っ白な川のようだ。
「じゃあ、あの先のは青緑色のかもね。」先にもまた微かに光るものが見える。
しかし森は、ほとんど月明かりも星明かりも届かない。
しばらく行くと、木々の間に星空が覗くほど開けてきた。
「あの白いの池かしらね?」ユニヴァが言う。
月明かりに反射してか、大きな円形の光が見える。
「ああ・・・たぶんあそこだと思うぅ。」黄色いクチバシが言う。
近づくと確かに池だ。
色の判別は難しい。
巨大真珠を元のサイズに戻してから、ライトを照らしてみる。
「真っ黒みたいね。」ユニヴァが言う。
「ここは透明だったはずぅ。」黄色いクチバシが言う。
「渦も見えないけど・・・ポータルなの?」僕が言う。
「ああ・・・あっち側。」そう言って雲に乗った黄色いクチバシが池の向こうへと移動する。
池の端に小さな渦が巻いている。
「ちっちゃ・・・。」ユニヴァが言う。
「これでも、ちゃんとしたポータルだからぁ。」そう言うと黄色いクチバシは渦に飛び込んでしまった。
「行こっ!」ユニヴァの声で、僕らの巨大真珠も飛び込んだ。
到着したのは室内だった。
「この前、小屋を建てたんだぁ・・・雨でも大丈夫でしょぉ。」黄色いクチバシは自慢げに言った。
小屋の外は日が傾きかけているものの、まだ明るい時間だ。
黄色いクチバシ達のキラキラの木まではすぐだったので、僕らはそこで一休みした。
「美味しいケーキがあるんだぁ。」黄色いクチバシがお茶の用意をする。
「あの人達大丈夫かしらね?」ユニヴァ心配する。
「大丈夫よぉ!」黄色いクチバシは余裕な感じだ。
「そうね、そのうち見つかるでしょうね。」結局ユニヴァも余裕だ。
そして僕らは3等分にした5等分でも良さそうなロールケーキを頬張った。

【2019/10/13 16:16】 | ちゅら星物語 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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WhiteUniva∞ホワイトユニヴァ


れもんちゅらな宇宙で星散策。     エンドレスな「ちゅら星」の物語・・・  手作り黒猫や熊も紹介します。

プロフィール

れもんちゅら

Author:れもんちゅら
こにちわ~!
Contact whiteuniva@gmail.com

teddybearSHOP:lemonchura

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